あのね、最近このようなことを思うことがあるのです。
彦根には歴史的背景に裏打ちされた伝統ある地場産業があります。当市が市川特別顧問を招聘し、経済の活性化や観光振興についての会合が複数回持たれ、顧問の助言をいただきながら「彦根市の元気を取り戻す」ための方策が提案されました。
思いを形にするには、進むべき方向を示す澪標(みおつくし)とともに「大変だけれども、何とか踏ん張って彦根の元気につなげたい」と言う強い想いが不可欠なのだと。
先般、実家に赤備え甲冑一式をお迎えしました。地場産業の一つである仏壇製造技術を駆使した逸品です。「彦根の赤らしく、もう少し深く重みのある色で」との要望にも応えていただいたオンリー・ワンの甲冑です。この先幾十年も彦根を意識しながら過ごすことになりそうです。これは一つの例に過ぎませんが、「彦根」を意識し温故知新の気概を持って対峙することで道は開けてくるのではないかと思ったりしました。
ラグビー熱が急上昇したのは、思いが一つになったこと、ワン・チーム効果であったことを思うとき、「私たちの彦根なんだから、みんなで一緒に盛り上げよう」との気持ちを共鳴させることが大切であると改めて感じました。
彦根に生まれ、彦根に育ち、彦根の皆さんに育てていただいている私自身も、一所懸命努めてまいりますので、一緒に彦根の元気を創出してくださると嬉しいです。
株式会社 若林晋 ばばかずこ