当店は昭和元年の創立で、4年後に創業百周年を迎えます。私も嫁いで55年になりますが、当時は11月の彦根名物「ゑびす講」は大変賑やかで、どの店頭にも特産品を並べて忙しく販売していたものです。
しかし現在は店頭に品物を出す店も少なくなり、さみしい限りです。55年の間、一年も欠かさず、昆布や削り節を並べてきました。お客さんから「遠方からこれを買いに来たのよ!」と言ってくださるのが嬉しく、ずっと販売を続けて参りました。
お陰様で、岡山県倉敷市で会社経営をしている主人の妹も中元・歳暮の時期には昆布・鰹の詰合せを「皆さんに喜んでいただけるので」と沢山注文してくれるので感謝しています。また、ゑびす講では息子のお嫁さんが小さなカフェを昆布の横に出店して華を添えてくれます。
時代はめまぐるしく変わり、IT、AIと変化する厳しい社会に取り組んでいくためにも、主人の介護と共に家族で力を合わせて頑張っていかねばと思っています。どうぞ皆さまのお力添えをよろしくお願い致します。
日の丸屋結納店 木島 洋子